▶漢字表記の「奈良町」
奈良の旧市街全体を指します。
→きたまち、近鉄奈良駅周辺、奈良公園、元興寺周辺(ならまち)、高畑、京終
▶ひらがなの「ならまち」
旧市街「奈良町」のうち、平成初期に保存運動が活発となった元興寺周辺を指す「観光案内上のエリア名(愛称)」として用いられることが多いです。
ただし、媒体により「高畑」を含むか否かなど定義は定まっていません。
現在の「ならまち」には主に以下の要素があります。
▶民家(昔の姿を留めたもの、そうでないもの)
▶町屋の公開やミュージアムなどの公開施設
▶神社、お寺
▶伝統的にこの場所で営業されている店舗
▶平成初期の保存運動後に出店した店舗
主に、民家の中に観光地的なみどころや、物販店、飲食店が集まっている場所です。
▶細い路地が印象的な区割り
「ならまち」は平城京が都でなくなった後に住民によって発展した歴史を持ちます。細い路地が平城京時代の区画に倣うかのように、東西南北におおよそ従って伸びています。
▶昔の姿を留めた建物と現在の建物が混在する
金沢の「ひがし茶屋街」に代表される国の「重要伝統的建築物群保存地区」に残念ながら指定されていません。そのため近代的な建築も地区の中には存在しますが、その中に昔ながらの建築も存在している「混在」具合が、作られたテーマパークではない「リアルな暮らし」を私たちに伝えてくれます。どこか「懐かしい」風景は「古い建物ばかり」ではない「ならまち」独特の景観を作り出しています。
▶観光地としてにぎわう
「ならまち」は「奈良公園」に次ぐ奈良市街の観光スポットとして広く認知されています。細い路地には観光客が歩く姿をよく目にすることができ、住宅街ではありますが抵抗なく散策することができます。
しかしながら、あくまで「現在も暮らしのある住宅」が観光地化したことを忘れず、マナーなどに気を付けたいところです。
「ならまち」の見どころは次のように分類することができます。
▶世界遺産「元興寺」
▶「町屋」の見学
▶神社、寺院
▶ミュージアム
▶興福寺門跡「大乗院」関連
「ならまち」のエリアには多数の物販店や飲食店が出店しています。その中には
▶この地で伝統的に営業されている店舗
▶平成初期の保存運動後に出店されている店舗
の2種類があり、どちらも魅力あふれる内容となっています。
当サイトでは民間店舗についてを得意としていませんが、多数紹介する情報サイトがありますのでリンクにてご紹介します。
▶「ならまち情報サイト」https://naramachiinfo.jp/
株式会社 地域活性局(ならまちの地域振興事業)によるサイト
▶「ならまち お散歩マップ」https://www.kintetsu.co.jp/nara/naramachi/
近鉄によるマップ
「ならまち」の北側には「奈良の大仏」で有名な「東大寺」を含む奈良公園エリアが広がっています。
「奈良公園」と「ならまち」は組み合わせて観光をすることができますが、
▶「奈良公園」そのものが広すぎる
▶「ならまち」の展示が充実している
ことに深く留意して観光の計画を作ることをお勧めします。