近鉄奈良駅の改札外にはお土産などを取り扱う商業施設があります。周辺にはひがしむき商店街、小西さくら通りなどの商店街があります。その商店街にお土産屋さんや地元の食材を楽しめるグルメスポットもあります。
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近鉄奈良駅は大阪市の繁華街ミナミの大阪難波駅から乗り換えなしでアクセスできるほか、近鉄京都駅からも直通列車が運行されている奈良の私鉄の玄関口です。
近鉄奈良駅は奈良市の旧市街のど真ん中にあり、駅の南北に商店街が延びています。また近鉄奈良駅の東側は徒歩数分の場所から奈良公園エリアとなります。奈良の街めぐりや世界遺産観光の玄関口として便利な立地です。
●「関西みらい銀行」移転について●
過去に記事内に記載をしておりました
「関西みらい銀行」は2024年7月5日で営業を終了し、
7月8日より移転先で営業を開始されました。
近鉄奈良駅は奈良の自動車のメインストリート「大宮通り」の地下にあり、地下2階にホームが、地下1階に改札や商業施設があります。また、近鉄奈良駅ビルの1階には観光案内所があり上層部には飲食店などが入居しています。
近鉄奈良駅ビル1階に奈良市観光協会が運営する「近鉄奈良駅観光案内所」があります。観光パンフレットの配布のほか、スタッフによる観光案内を受けることができます。
近鉄奈良駅を西改札を出て、5番出口から地上に出ます。出てすぐの小さな道を渡った先にある茶色の建物「奈良ラインハウス」があります。
「奈良ラインハウス」は奈良市内の路線バスをほぼ1社で担う奈良交通の案内所でバスの1日乗車券などの販売もあります。
近鉄奈良駅西口を中心に、改札階にコインロッカーが設置されてあります。
近鉄奈良駅東改札付近を中心に、改札階(地下1階)の改札外に小規模ながらお土産などを購入することができる商業施設「Time's Place 奈良」があります。
近鉄奈良駅周辺は奈良市の旧市街のど真ん中にあり、南北に商店街があります。目立った再開発などは行われておらず、駅を降りてすぐに商店街の入り口が顔をのぞかせます。
特に駅の南側は、「ならまち」やルートによっては奈良公園への散策路になるなど観光地の商店街の雰囲気が強く出ているといえるでしょう。
駅の北側は奈良女子大学や住宅地へと続く比較的静かな商店街ですが、近年になり「奈良きたまち」として点在する飲食店などを巡る観光が始まっています。
地下にある駅の地上部は奈良の自動車のメインストリート「大宮通り」です。バスはこの通りの歩道から発着しており、駅前バスロータリーはありません。
■オレンジ色
…三条通り
◆緑色
…ひがしむき商店街
♥ピンク色
…小西さくら通り商店街
●青色
…もちいどのセンター街、下御門商店街
★紫色
…東向北商店街、花芝商店街
近鉄奈良駅を奈良公園側に地下から出て、「行基像」のある広場を右に曲がったアーケード街が「ひがしむき商店街」です。
観光客を迎える土産店や飲食店もある他に、地元住民の購買需要もあるため全国チェーンの100円ショップもあるなど、観光客、地元住民双方に強く親しまれている商店街です。
近鉄奈良駅を西改札に出て、タクシーロータリー方面にある石畳の商店街が「奈良小西さくら通り商店街」です。ファッションや美容関係のお店が多く、オシャレな飲食店も目立ちます。
先述の「ひがしむき」に平行している南北の道路ですが、ほぼ中間にあるマンション前から「ひがしむき」とを結ぶ東西の道路も「小西さくら通り」で、にぎやかな路地歩きを楽しむことができます。
JRからの「三条通り」、近鉄からの「ひがしむき」が交差する商店街で一番のにぎやかな場所から、さらに南へ「ならまち」方面へと向かうアーケード街が「もちいどのセンター街」です。
地元の人々に愛される飲食店や日用品が揃い、まさに「奈良の中心街」といった様相です。あらゆる店舗を巡りながらあなただけの「とっておき」が見つかると良いでしょう。
意識しないと気付かないうちに通り過ぎてしまいますが、南端の坂道の部分は「下御門商店街」に代わり、幅員も狭くなり「まちめぐり」の面白さがあふれるエリアです。
「ひがしむき」から近鉄奈良駅を挟んで北側へ「奈良女子大学」方面へ延びる道路が「東向北商店街」、半分よりさらに北側が「花芝商店街」となります。
近鉄奈良駅より南側の商店街群と比較して静かで、昔ながらの商店が今も営業しているといった様相でなつかしさを感じます。
この道路を含み、近鉄奈良駅の北側の住宅、商店混在の地域を近年になり「奈良きたまち」と称し、商店巡りを楽しむ観光スポットとして徐々に浸透しつつあります。
古くは、平城京の街区を決める道路の一つ「三条大路」として、また大阪の港から峠を越えて春日大社までまっすぐ延びる街道、参道として古くから親しまれている道路が「三条通り」です。
現在は奈良公園へのアクセス路、春日大社への参道として多くの観光客の姿が見られます。
JR奈良駅付近と比べると道路の幅員は狭くなり、ひしめき合う商店とそれを巡る人々のにぎわいがあります。勾配が少しばかり急になると猿沢池に到着します。ここから先が「奈良公園」の界隈となります。
尚、道中、商店街がいくつかに分かれますが観光をするにおいては気にする必要はありません。
現在も使用されている建物にも文化財があります。この近鉄奈良駅周辺にはいくつか重要文化財や登録有形文化財がありますが、ここでは2つの登録有形文化財を紹介します。
南都銀行本店は、前身の六十八銀行奈良支店として大正15年に建築された建物で、現在は南都銀行本店として活用されています。1997年に登録有形文化財に登録されました。
ローソン奈良角振町店は、ローソン開業前の店舗「ぜいたく豆本舗本店」の主屋など4棟が登録有形文化財に登録されています。主屋の内部は一般的なコンビニエンスストアに改装されていますが、外観は往事の様子をとどめています。コンビニ店舗以外は非公開です。
【この項目でご紹介した店舗】
・南都銀行本店
(三条通り)地図…
南都銀行公式サイト>南都銀行本店 ~旧六十八銀行奈良支店~
・ローソン奈良角振町店
(三条通り)地図…
ローソン公式サイト>ローソン奈良角振町店
お菓子からグッズまで総合的に取り扱いしている土産店として、歩行者のメインストリートである三条通りに面して「山楽洞」をご紹介できるでしょう。また、近鉄奈良駅改札前に「GOTO-CHI奈良店」をご紹介することができます。
奈良のキャラクターのグッズを専門的に取り扱うのは、もちいどのにある「絵図屋」です。
また、「蚊帳ふきん」をはじめ、おしゃれなグッズをそろえる「中川政七商店 分店 土産」、あぶらとり紙の「ひより総本店」は、奈良らしいデザインのグッズも取り揃えており外せないところです。
【この項目でご紹介した店舗】
▶山楽洞
本店、三条店(隣り)
(三条通り)
東向店
(ひがしむき)
▶絵図屋
(もちいどの)
▶GOTO-CHI奈良店
(近鉄奈良駅改札外)
キンテツファン>GOTO-CHI
▶中川政七商店 分店 土産 奈良三条店
(三条通り)
中川正七商店>分店 土産 奈良三条店
▶ひより総本店
本店(三条通り)
ひがしむきにある「GRAN CHA」は数年前に彗星のごとく登場した「大和茶」を使用した大福を販売するお店です。食べ歩きにも贈答にも合う商品で抹茶の濃さを選べることも特徴です。
奈良市の隣の大和郡山市に本店を構える「本家菊屋」は中にあんこが入ったきな粉餅「御城之口餅」がメインの商品で、きなこの香ばしさともちもち感が特徴のお菓子です。奈良旅行のホテルにて夕食後のお菓子としてオススメします。
ひがしむき、もちいどのと、三条通りが交差する奈良で一番にぎやかと言っても過言ではない場所に店を構えるのが「中谷堂」です。テレビなので「高速もちつき」として度々紹介されるお店です。もちつきの実演はあくまで商品生産ですので定刻ではなく運が良ければ見学することができます。
奈良県名産の柿を使用した柿菓子専門店「柿の専門」は、白が基調の明るい店舗で様々な柿菓子を購入することができます。
【この項目でご紹介した店舗】
▶GRAN CHA
(ひがしむき)
▶本家菊屋奈良店
(東向北)
▶中谷堂
(三条通り)
▶柿の専門(三条通店)
(三条通り)
大仏様の絵がプリントされた蓋のある瓶詰のプリンで、近年、奈良を代表する菓子と言っても過言ではないのが「大仏プリン」です。近鉄奈良駅界隈では2店舗で入手することができます。もちいどのではキャラクターショップ「絵図屋」にて、近鉄奈良駅では専門の売店「近鉄奈良駅店」にて取り扱いがされています。
贈答用にも、ホテルでの夕食後のお菓子としても、日帰り旅行の際の夜のお菓子にオススメの一品です。
【この項目でご紹介した店舗】
▶大仏プリン本舗 ならまち絵図屋店
(もちいどの)
▶大仏プリン本舗 近鉄奈良駅店
(近鉄奈良駅改札外)
「柿の葉寿司」は奈良県の特に吉野地方の郷土料理で、サバやサケの寿司を柿の葉で包んだ商品です。お弁当や贈り物として選ばれることもあります。当サイトでの取り扱い地域は奈良県吉野地域ではありませんが、近鉄奈良駅周辺でも手に入れることができます。
【この項目でご紹介した店舗】
▶ゐざさ
三条店(三条通り)
近鉄奈良駅売店(近鉄奈良駅改札外)
▶たなか なら本店
(ひがしむき)
▶奈交サービス
・柿の葉ずし登大路店
…平宗を取り扱い
商店街や駅施設には奈良ご当地のグルメもあります。もちいどのの「若草カレー」では野菜と香辛料で作られた「若草カレー」や大和牛を使用したビーフカレーが名物。小西さくら通りには卵かけご飯専門店「煌めきの卵」がオープンし注目されています。
筆者的「うどん」のテッパンは、近鉄奈良駅ではひがしむきの「むぎの蔵」がオススメです。ご当地ラーメンのひとつ「天理ラーメン」(奈良市の隣の天理市を中心に白菜など野菜がたっぷりのご当地ラーメン)からは「天理スタミナラーメン」(近鉄奈良駅前店)が近鉄奈良駅からすぐに店舗を構えています。
もちいどのには奈良の「かき氷ブーム」の先駆者である「ほうせき箱」が店を構えます。また、奈良県五條市の果物農園で、大阪や東京にも進出した「堀内果実園 奈良三条店」も注目です。
【この項目でご紹介した店舗】
▶若草カレー本舗
(もちいどの)
▶煌めきの卵
(小西さくら通り)
▶むぎの蔵
(ひがしむき)
▶天理スタミナラーメン
(小西さくら通り)
▶ほうせき箱
(もちいどの)
▶堀内果実園
(三条通り)
「三条通り」より100mほど南に下った場所にあるのが「率川神社」(いさかわじんじゃ)です。にぎやかな「やすらぎの道」沿いにありますが、鳥居をくぐるとどこか静かな空間となります。ご本殿の手前にある拝殿より参拝することができます。
公式サイトによると平城京ができるより前(西暦593年)に創建されたとされ、現地案内板では「奈良市最古の神社」との旨で案内されています。初代天皇の皇后媛蹈韛五十鈴姫命がご祭神です。
現在のご本殿は近世の建物で奈良県有形文化財に指定されています。
ご由緒ある神社で、人通りの多い三条通りから近いものの観光客の姿は少なく、通常時であればゆっくりとお参りすることができるでしょう。
>>公式サイト
漢國神社(かんごうじんじゃ)は、「三条通り」と「近鉄奈良駅」の間にあり、やすらぎの道から少し入った場所にあります。周囲はビルに囲まれ、にぎやかな道沿いにありながらも境内は神社らしく落ち着いた雰囲気です。
公式サイトによると飛鳥時代の593年の創建で、古事記や日本書紀に登場する大物主命をお祀りしたことが始まりとされています。その後同じく日本神話に登場する大己貴命、少彦名命もお祀りされているとのことです。
現在のお社は桃山時代の建物で奈良県指定有形文化財に登録されています。
駅前に近いにもかかわらず、観光客を見ることは少なく落ち着いて参拝することができるでしょう。
>>公式サイト