JR奈良駅から南方へ約2kmにある奈良-南都『大安寺』とその周辺にある『八幡神社』『大安寺塔跡』についてご紹介します。また大安寺周辺へのアクセスはJR奈良駅、近鉄奈良駅から路線バスがあります。
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大安寺は飛鳥時代に聖徳太子が奈良県北西部にて創建したことが始まりです。場所は諸説ありますが複数の場所に移転を改称を繰り返し、藤原京の大官大寺を平城遷都の後に大安寺と改めて現在地の平城京域内に移されることになります。
平城京での大安寺は広大な敷地に約90のお堂が建つ壮大な伽藍が建造されました。日本人による仏教の勉学だけでなく海外の僧も迎え、現代では奈良時代の大安寺の様子を「大学」と表現して紹介する媒体もあります。
平城京が都としての機能を失った後、火災や地震により衰退して行く運命をたどります。明治以降に再興の道を歩み、本堂(明治時代)、宝物殿としての機能がある讃仰殿(昭和時代)がある境内には平成に再建された南門から境内に入ることとなります。本堂の十一面観音立像(秘仏・期間限定公開)や讃仰殿に安置されてある不空羂索観音や四天王は奈良時代からの仏像であり往時の姿と人々の祈りを今に伝えます。
大安寺の竹でお酒をたためて召し上がった光仁天皇が長寿命を全うしたことを背景にして、「ささ酒祭り」でふるまわれる「笹酒」は癌封じとして知られテレビでの紹介もあり例年大勢の参拝客がお寺を訪ねます。戦後からは癌封じの寺として信仰を集める事になります。
大安寺から南へ5分程歩いた場所に「元石清水八幡宮」があります。大安寺の鎮守として建てられたものです。現在は地域の神社として信仰されています。
元石清水八幡宮の南隣に大安寺の塔の跡があります。現在は塔の姿はありませんが東塔は基壇が復原されており、西塔は基壇の盛り土として表現されています。周囲は広場として整備されており見学することができます。
近鉄奈良駅、JR奈良駅から大安寺の近くまで路線バスが出ています。
・近鉄奈良駅12番乗り場または
・JR奈良駅東口7番乗り場より
「奈良交通バス」
「大安寺」行または
「杏中町」行または
「杏南町」行または
「イオンモール大和郡山」行または
「シャープ前」行または
「白土町」行に乗り
↓
「大安寺」下車 徒歩800m
※狭隘道路に車が多く走る道路ですのでお気をつけください。
▶備考
祭事開催の際は臨時バスが運行されることがあります。祭事前に奈良交通公式サイトにて掲載があります。
大安寺には無料駐車場があります。ただし大規模な駐車場ではありませんので繁忙日には満車となる場合がありますのでご注意ください。また、催事開催日は駐車場が閉鎖される場合があります。
このページでご紹介したその他の施設には駐車場はありません
自転車では奈良公園や平城宮跡を一体的に周遊できる距離となります。
▶JR奈良駅より 約2km
▶奈良公園猿沢池より 約3km
▶平城宮跡朱雀門より 約4km
▶近鉄西ノ京駅より 約3km
参考文献
大安寺公式サイト http://www.daianji.or.jp/
元石清水八幡宮公式サイト https://hachimanjinja.net/
奈良交通公式サイト https://www.narakotsu.co.jp/
奈良バスなびweb https://navi.narakotsu.co.jp/
ええ古都なら>元石清水八幡宮 http://www.nantokanko.jp/midokoro/1343.html
「ドラマチック奈良 昔むかしをつぶさに歩く」京阪奈情報教育出版 小倉つき子 2010年
現地案内板