平城京の場所は現在の奈良県奈良市および大和郡山市にまたがる地域です。現在の奈良市中心部及び奈良市南部の郊外がそれにあたり、南限はイオンモール大和郡山付近です。その中でも北端に位置する平城京の中枢部「平城宮」は、そのほぼ全ての面積が埋蔵文化財として保存され歴史公園としての整備が進んでいます。
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奈良時代、日本の首都であった平城京は現在の地名にすると、どこになるのでしょうか。
現在の
・奈良県 奈良市
・奈良県 大和郡山市
のそれぞれ一部にあたる部分です。
現在の奈良市域、大和郡山市域がそのまま平城京の形ではありません。
平城京の遷都した年号を覚える語呂合わせのひとつ「なんと大きな平城京」。2010年に復原された「平城宮 第一次大極殿」を北限とし、南限は「イオンモール大和郡山」付近まで。イオンモールの開発の際、平城京南限の一部にあったとされる壁「羅城」の遺構が発掘され駐車場にモニュメントがあります。
現代の航空写真と平城京の各位置関係を重ね合わせると、いくつか面白いものが見えてきます。「三条通り」と平城京「三条大路」が一致するなど随所に平城京の名残が今も残されていることが浮かび上がってきます。
昨今、2010年の「第一次大極殿」の復原に続き「朱雀門ひろば」の開業や「平城京天平祭」の開催で話題となっているのは「平城宮」の跡地「平城宮跡」です。「平城宮」と「平城京」全体とは意味が異なりますのでご注意ください。
\何が違う?/ |
※「朱雀門ひろば」は「平城宮の外」ですが現代においては一体的な公園整備が行われ「平城宮跡歴史公園」として一体的な活用が行われています。
このページにて平城京の位置関係と現代の地図の照らし合わせができる画像がご用意できれば良いのですが、著作権や考古学上の正確性を問われる作図となりますのでコピペや個人での作図はやめておきます。
▶ネット
インターネット上にはいくつかの比較用の画像がありますが、出展に乏しかったり個人での作成であったりします。ここで国土交通省のウェブサイト内にある比較画像が見やすく便利ですのでご紹介します。
>>国土交通省 国営飛鳥歴史公園事務所 国営平城宮跡歴史公園 > 平城京とは?
▶書籍
また書籍では光村推古書院より「奈良時代MAP 平城京編」が株式会社新創社によって発売されており半透明の現代の地図を平城京の地図に重ね合わせるユニークな本です。
▶現地
平城宮跡にある「平城宮跡資料館」では入館してすぐの展示室の床に巨大な航空写真に平城京の地図が描かれた展示物があり、平城京と現在の地理との位置関係を確かめることができます。
・光村推古書院「奈良時代MAP 平城京編」新作社
・ナカニシヤ出版「奈良大ブックレット 平城京の謎」より「平城京十条条坊をめぐってー平城京の都市プランを考える」山川均
・国土交通省国営平城宮跡歴史公園事務所「平城京とは?」https://www.kkr.mlit.go.jp/asuka/heijo/histry/what.html