【対策と傾向】奈良公園の渋滞を分析


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 【催事開催時・繁忙日について】

  奈良公園周辺にて行事が開催される日や繁忙日は車両通行止めを含む交通規制が実施される場合があります。

>>詳しくはコチラ



起こっている事

観光シーズンの大渋滞

 奈良公園では春、秋の繁忙期を中心に大変な渋滞が発生し「歩いたほうが早い」状態になることがしばしばあります。繁忙期以外でも奈良公園周辺の駐車場事情を知らずに車で奈良公園内に進入し苦労する車を見ることが多々あります。

平常時はそれほど混んでません

 通勤時間帯など一部の突発的な現象を除き、奈良公園周辺で平常時から日常的な渋滞が発生しているわけでは無く、平常時であれば一番利用しやすい奈良公園近接地の駐車場でもスムーズに駐車することができます。(ただし、その日によりますので必ずしもお約束ができる文言ではありません。)

当サイト独自の分析

 この記事では奈良ファン歴10年の当サイト筆者が「奈良中心市街地公共交通活性化協議会」様の資料を参考にしながら独自に奈良公園の渋滞の発生原因を分析してみました。またそれを踏まえたポイントをご紹介します。

原因は何なのか

~自分が、そうならない為に~

「渋滞が発生する」原因として以下の要因が考えられます。

 

▶観光スポット公式駐車場が無い

 →あると思い込んで迷い「うろつく」

▶40ヶ所以上に及ぶ駐車場、管理者がバラバラ

 →場所を探し「うろつく」

▶大仏前駐車場が利用できると思っている

 →入口前の道路で停まる。後ろも停まる。

▶奈良公園内道路通り抜け問題

 →交通量の増大

▶通過交通の存在

 →交通量の増大

 

 次の章からはこれらの問題点の解決策をご案内します。奈良公園・ならまち地区の駐車場の特性を理解せずに奈良公園の中心部に車で乗り付け、駐車場探しとなり地区内を「うろつき」、結果的に渋滞の原因や細い路地への進入をすることになります。

5つの駐車場事情

1.観光スポットに公式駐車場が無い

 「奈良の大仏」がある東大寺を含め、奈良国立博物館など有名施設には付随した公式の駐車場が無い場合があります。地区内の施設で目立つ施設直営駐車場は「春日大社」100台、「興福寺」46台のみで、その他の施設には数台程度の駐車場があったり、無かったりです。それらの施設に伺う際は周辺の駐車場の利用をすることになります。尚、春日大社駐車場、興福寺駐車場も土日を中心に満車となることが多くみられます。

 

▶ポイント

 春日大社(100台)興福寺(46台)は駐車場があるが、観光スポットの公式駐車場が無い施設が多い。

 ▶どうしたら良いか

1.行きたい施設に公式の駐車場が備わっているか

2.何台のスペースがあるか

を事前に調べることをオススメします。

2.40ヶ所以上の駐車場

 地区内には1600台以上の駐車スペースが用意されています。しかしながら1600台の駐車スペースが一つの広大な敷地に用意されている訳ではなく、この数字は40ヶ所以上に及ぶ駐車場の総合計となります。しかも管理者はバラバラ。テーマパークの駐車場のように空きスペースにスタッフさんが案内してくれるものではありません。

▶ポイント

 奈良公園周辺には1600台分の駐車場があるが、40ヶ所以上の駐車場の合計で誘導は無い。

 ▶どしたら良いか

 これら40ヶ所以上の駐車場は主に3つのウェブサイトで混雑状況が配信されています。奈良市街に入ったあたりで駐車場の空き状況を確認して、ダイレクトに駐車場に向かうことをお勧めします。

奈良市駐車場案内

タイムズ

三井のリパーク

 

(参考:経営別駐車場収容台数)

コインパーキングチェーン=583台

地元経営者=562台

公営(県・市)=317台

観光スポット公式=156台

3.少ない駐車可能台数

奈良公園中心部=226台

登大路・近鉄奈良=883台

きたまち=102台

ならまち=392台

高畑=55台

(参考:USJ=2800台)

 ▶読み取れること

 特に混雑の原因となっている奈良公園中心部には226台(うち146台参拝者駐車場)しかなく、繁忙期の駐車の需要に対して応えきれていないことは明らかです。

 尚、その他の地区の台数も収容台数一桁の駐車場を併せた複数の駐車場の合計であることを忘れてはいけません。

4.大仏前駐車場は一般車駐車不可

 長年、奈良公園中心部の駐車場として親しまれてきた「県営 大仏前駐車場」ですが、奈良公園バスターミナルを中心とした大型バスの交通誘導システムの一環で、条件に当てはまるバスを駐車するスペース及び「ぐるっとバス」の運行拠点として活用することとなり、現在は一般乗用車の駐車はできません。度々、駐車場入り口で誤進入を警備員に停められている光景を目にします。

 ▶ポイント

 大仏前駐車場は一般車は利用できません。

5.高畑駐車場について

 奈良公園に隣接する高畑地区で大きな駐車場として有名な「県営高畑駐車場」ですが、奈良公園バスターミナルを中心とした団体バス交通誘導システムを導入した結果、団体バスの駐車場としてバスの駐車が優先して運用されています。場合によっては一般乗用車は駐車できない事もありますので注意が必要です。

 ▶ポイント

 高畑駐車場はバス優先。一般車は留めれないことも。

2つの道路事情

1.公園内道路

 県庁東交差点より東側、国立博物館に沿いながら春日大社方面、また大仏殿交差点より高畑方面へと抜ける「公園内道路」ですが、片道1車線の道路で駅方面からの路線バス利用者による乗降、歩行者の往来も頻繁にあり大規模な渋滞が発生します。この渋滞は公園内道路から県庁東交差点をはみ出し、片道2車線道路である大宮通りにまで影響しています。

 

▶ポイント

 公園内道路の事情で渋滞が発生。

 ▶どうしたら良いか

 先述の奈良公園内の駐車場に「空き」があれば、奈良公園中心部に駐車ができそこを拠点にすると四方に観光スポットがりますのでこれ以上にない好立地での駐車となります。しかし、「満車」となっているようなら、まず公園内道路に入らない事です。尚、先ほど紹介したリンク先には全ての駐車場を網羅している訳ではありません。しかし、リンク先のサイトで満車ならば未掲載の駐車場も満車となっていると考えることが自然です。

2.奈良公園周辺道路の通り抜け

 奈良公園は奈良市街地の東側に大きく面積を取る地区となります。そのエリアの中を縦断横断するようにいくつかの道路があり、京都府木津川市方面と、奈良県天理市方面への南北の通り抜けや奈良市役所方面からの右折、左折を含む通過交通が多くみられます。特に県庁東交差点を先頭に国道369号線般若寺方面からの南進車線の渋滞、高天交差点を先頭にやすらぎの道鴻ノ池運動公園方面からの南進車線の渋滞、奈良公園内道路を先頭に国道369号線「大宮通り」大阪方面からの東進方面への渋滞が酷く、繁忙期には2km以上の渋滞が発生します。

 

▶ポイント

 奈良公園周辺を通り抜ける通過交通の流入があり、奈良県庁、近鉄奈良駅付近を先頭に渋滞が発生する。

 ▶どうしたら良いか

 奈良公園、近鉄奈良駅周辺に用が無い場合はできる限りその地区を通過しないことが大切です。渋滞に巻き込まれるのみならず自らが渋滞の発生原因となっています。

自分でできる対策【4選】

1.目的の駐車場を選んで行く

 奈良公園とその周辺地区の駐車場の特性を理解した上で、お目当ての駐車場の空き状況を確認し目的外の「うろつき」を極力抑えることが大切です。周辺道路の渋滞具合を見て奈良公園中心部への流入量を考慮して潔くあきらめることも大切です。

2.駐車場案内板を見る

 奈良市内では駐車場の混雑状況を電光掲示板でドライバーに知らせる「駐車場案内板」が複数道路上に用意されています。リアルタイムで更新が行われているため、その情報も活用しどの地区の駐車場を狙うのかの参考となります。

3.JR奈良駅地区の駐車場を活用

 特に混雑が酷いのは近鉄奈良駅から奈良公園内道路にかけてのエリアです。その混雑するエリアの手前にあるJR奈良駅周辺の駐車場を活用することもポイントです。

 

▶JR奈良駅西口の公営駐車場

「奈良市営JR奈良駅第一駐車場」217台

「奈良市営JR奈良駅第二駐車場」189台

「なら100年会館駐車場」99台

合計=505台

 

▶周辺民間駐車場

「タイムズビエラ奈良」69台

「タイムズビエラ奈良第2」98台

「奈交モータープール油阪」40台

他、17ヶ所併せて392台

 

▶JR奈良駅から奈良公園方面へは、

【徒歩】猿沢池まで商店街「三条通り」を経由して約1km

【バス】東口より1時間3~4本「市内循環」ほか路線バス多数発着

4.パークアンドライドを活用

 春、秋の繁忙期には奈良中心市街地公共交通活性化協議会により「パークアンドライド」の取組が実施されます。パークアンドライドとは車を郊外の駐車場に駐車させ、そこから先は別の交通機関(奈良市の場合は路線バス)に乗り換えて中心部に向かう仕組みで、中心部への車の流入そのものを抑える効果が期待されます。

 

 実施期間によりその内容は変更を重ねています。以前までは奈良市街から随分と離れた場所に駐車場が設けられていましたが、利用者のアンケートを基に近年では平城宮跡に隣接する「国道24号高架下」「ミナーラ」そして「奈良市役所」と平城宮跡と併せた観光地エリアの中に場所に対象の駐車場が開設される傾向があります。

 

 その期間の実施概要(駐車場の場所、キャンペーン内容)は公式サイトにてご確認ください。

【団体バス】奈良公園バスターミナルを活用

 これまで団体バスは「県営大仏前駐車場」を主に活用されてきましたが、公園内道路に入口があるこの駐車場の出入を原因とする通過速度の低下(渋滞の発生原因)を除去し、公園内道路に団体バスを進入させず、さらに近鉄奈良駅から奈良公園周辺で行われていた路上での乗降を除去する仕組みの一つとして「奈良公園バスターミナル」が開業しました。

 

 団体バスで奈良公園の訪問を計画されている場合には奈良公園バスターミナルの活用をお勧めします。尚、この場合ドライバーと乗客は別々の行動を強いられることとなりますのでドライバーごとバス会社等に発注される場合にご活用ください。

クレジット

参考文献

奈良中心市街地公共交通活性化協議会 各資料

 令和元年秋期の取組内容と結果

 http://www.pref.nara.jp/secure/222569/siryou1-1.pdf

 http://www.pref.nara.jp/secure/222569/siryou1-%202%20.pdf

 

 平成31年(令和元年) 春期の取組内容と結果 ~取組状況~

 http://www.pref.nara.jp/secure/217936/12torikumigaiyoutomokuhyoutasseizyoukyo.pdf

 平成31年(令和元年) 春期の取組内容と結果 ~連携計画の目標達成状況~

 http://www.pref.nara.jp/secure/217936/13siryou3.pdf

 

奈良市駐車場案内

 http://www.parking.city.nara.nara.jp/parking/mainmap.html

 

タイムズの駐車場検索

 https://times-info.net/P29-nara/line/L19200/S5212/

 

三井のリパーク

 https://www.repark.jp/parking_user/time/result/list/map.html?lat=34.685047&lon=135.843012&plc=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%80%81%E5%A5%88%E8%89%AF%E7%9C%8C%E5%A5%88%E8%89%AF%E5%B8%82+%E5%A5%88%E8%89%AF%E5%85%AC%E5%9C%92&st=1

 

地図(画像)「OpenStreetMap」 © OpenStreetMap contributors(Open Database License CC BY-SA)

駐車場の集計について

 この記事で使用した駐車場台数に関する統計は当サイト独自の調査によるものです。先述した奈良市駐車場案内、タイムズ、三井のリパークに掲載してある駐車場に興福寺駐車場を加えています。また、バスの駐機場としての運営が優先される高畑駐車場についてはその性質上集計に加算していません。


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