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【交通規制について】
奈良公園周辺にて行事が開催される日などは車両通行止めを含む交通規制が実施される場合があります。 >>詳しくはコチラ |
奈良公園では春、秋の繁忙期を中心に大変な渋滞が発生し「歩いたほうが早い」状態になることがしばしばあります。
通勤時間帯など一部の現象を除き、奈良公園周辺で平常時から日常的な渋滞が発生しているわけでは無く、平常時であれば一番利用しやすい奈良公園近接地の駐車場でもスムーズに駐車することができます。(ただし、その日によりますので必ずしもお約束ができる文言ではありません。)
県などで作る「奈良中心市街地公共交通活性化協議会」が「パークアンドライド」を実施している日は渋滞が発生する可能性が高い日と見て良いでしょう。
>>パークアンドライド公式媒体「奈良公園・平城宮跡アクセスナビ」の記事
また、当日であればリアルタイムで渋滞状況を配信しているサイトや駐車場情報を配信しているサイトをみて参考にするのも良いでしょう。
この記事では奈良ファン歴10年の当サイト筆者が「奈良中心市街地公共交通活性化協議会」様の資料を参考にしながら独自に奈良公園の渋滞の発生原因を分析してみました。またそれを踏まえたポイントをご紹介します。
奈良公園という超有名な観光資源で、かつ、奈良のランドマークである「鹿」や、「大仏」がある東大寺、春日大社、興福寺が1ヶ所に集中しています。
大規模な「公園」というと外周に柵があり、決められた入口がありというイメージがありますが奈良公園はそうではありません。
一般的に奈良公園として表現する場合は
・県営の「都市公園奈良公園」
・東大寺
・春日大社
・興福寺
・奈良国立博物館
・飲食施設、物販施設、宿泊施設
・そのた周辺の施設
を含めエリアの総称として「奈良公園」というワードが用いられます。
「都市公園奈良公園」を含めたこれら施設は「奈良公園エリア」内各地にあり自動車が走れる普通の道路も横断しています。
.
公園敷地としての「まとまり」が無く、地域としての意味を持つ「奈良公園」というワードの特殊性もあり、「どこからが奈良公園」で「どこからがその周辺」なのかがはっきりとわかしません。
車で走行していると、知らず知らずの間に「奈良公園の中」=「公園内道路」(奈良県庁より東)に入ってしまいます。実際に片道3車線の道路から片道1車線の公園内道路に入る手前には、道路上にそれが具体的にわかる物はありません。
奈良公園にはテーマパークや大型商業施設にあるような大規模な駐車場は存在していません。奈良公園内やその周辺には小中規模の駐車場が40ヶ所以上存在しています。
「奈良の大仏」がある東大寺を含め、奈良国立博物館など有名施設には付随した公式の駐車場が無い場合があります。地区内の施設で目立つ施設直営駐車場は「春日大社」100台、「興福寺」46台のみで、その他の施設には数台程度の駐車場があったり、無かったりです。それらの施設に伺う際は周辺の駐車場の利用をすることになります。尚、春日大社駐車場、興福寺駐車場も土日を中心に満車となることが多くみられます。
▶ポイント 春日大社(100台)興福寺(46台)は駐車場があるが、観光スポットの公式駐車場が無い施設が多い。 |
▶どうしたら良いか 1.行きたい施設に公式の駐車場が備わっているか 2.何台のスペースがあるか を事前に調べることをオススメします。 |
地区内には少なくとも1600台以上の駐車スペースが用意されていると推定されます。しかしながらこの駐車スペースが一つの広大な敷地に用意されている訳ではなく、この数字は少なくとも複数の駐車場の総合計となります。また、管理者はバラバラでテーマパークの駐車場のように空きスペースにスタッフさんが案内してくれるものではありません。
▶ポイント 奈良公園周辺には1600台分の駐車場があるが、管理者が異なる複数の駐車場の合計で誘導は無い。 |
▶どしたら良いか これら40ヶ所以上の駐車場はウェブサイトで混雑状況が配信されています。奈良市街に入ったあたりで駐車場の空き状況を確認して、ダイレクトに駐車場に向かうことをお勧めします。 |
長年、奈良公園中心部の駐車場として親しまれてきた「県営 大仏前駐車場」ですが一般車の受け入れは不可となりました。「車いす優先区画」「ゆずりあい駐車区画」は利用できます。また、条件に当てはまるバスを駐車するスペース及び「ぐるっとバス」の運行拠点として活用しています。度々、駐車場入り口で誤進入を警備員に停められている光景を目にします。
▶ポイント
大仏前駐車場は一般車は利用できません。 |
\あわせて読みたい/ >>記事へ |
①で紹介した「奈良公園の特殊性」、②で紹介した「奈良公園の駐車場事情」を知らずに、「できる限り目的地の近くに駐車したい」という観光をする方にとっては当然の心情が働いた結果、知らず知らずの間に既に満車となった公園内道路=奈良県庁より東に進入してしまい、車が集中することになります。
公園内道路=奈良県庁より東に向かう道路に、通常時であればスムーズに通行ができている交通量を超える車が流入した場合に渋滞が発生し、場合によって県庁東交差点より市街地まで影響が及びます。
奈良公園とその周辺地区の駐車場の特性を理解した上で、事前にお目当ての駐車場を調べておき、お目当ての駐車場の空き状況を確認し目的外の「うろつき」を極力抑えることが大切です。
駐車場候補は、
第一候補:目的地に一番近い場所や、利用したい駐車場
第二候補:少し離れた場所
第三候補:JR奈良駅付近を目安に場合によりバス移動が必要な場所
など、複数の駐車場候補を作っておくと良いでしょう。
目的地に向かう途中も助手席の方や休憩中に駐車場の混雑状況や道路状況を確認し、臨機応変に駐車する場所を選択していくと良いと思います。
奈良市内では駐車場の混雑状況を電光掲示板でドライバーに知らせる「駐車場案内板」が複数道路上に用意されています。リアルタイムで更新が行われているため、その情報も活用しどの地区の駐車場を狙うのかの参考となります。
特に混雑が酷いのは近鉄奈良駅から奈良公園内道路にかけてのエリアです。その混雑するエリアの手前にあるJR奈良駅周辺の駐車場を活用することもポイントです。
▶JR奈良駅西口の公営駐車場
「奈良市営JR奈良駅第一駐車場」217台
「奈良市営JR奈良駅第二駐車場」189台
▶周辺民間駐車場
「奈交モータープール油阪」40台
他、17ヶ所併せて392台
▶JR奈良駅から奈良公園方面へは、
【徒歩】猿沢池まで商店街「三条通り」を経由して約1km
【バス】東口より1時間3~4本「市内循環」ほか路線バス多数発着
春、秋の繁忙期には奈良中心市街地公共交通活性化協議会により「パークアンドライド」の取組が実施されます。パークアンドライドとは車を郊外の駐車場に駐車させ、そこから先は別の交通機関(奈良市の場合は路線バス)に乗り換えて中心部に向かう仕組みで、中心部への車の流入そのものを抑える効果が期待されます。
その期間の実施概要(駐車場の場所、キャンペーン内容)は公式サイトにてご確認ください。
これまで団体バスは「県営大仏前駐車場」を主に活用されてきましたが、公園内道路に入口があるこの駐車場の出入を原因とする通過速度の低下(渋滞の発生原因)を除去し、公園内道路に団体バスを進入させず、さらに近鉄奈良駅から奈良公園周辺で行われていた路上での乗降を除去する仕組みの一つとして「奈良公園バスターミナル」が開業しました。
団体バスで奈良公園の訪問を計画されている場合には奈良公園バスターミナルの活用をお勧めします。尚、この場合ドライバーと乗客は別々の行動を強いられることとなりますのでドライバーごとバス会社等に発注される場合にご活用ください。
奈良中心市街地公共交通活性化協議会 各資料
令和元年秋期の取組内容と結果
http://www.pref.nara.jp/secure/222569/siryou1-1.pdf
http://www.pref.nara.jp/secure/222569/siryou1-%202%20.pdf
平成31年(令和元年) 春期の取組内容と結果 ~取組状況~
http://www.pref.nara.jp/secure/217936/12torikumigaiyoutomokuhyoutasseizyoukyo.pdf
平成31年(令和元年) 春期の取組内容と結果 ~連携計画の目標達成状況~
http://www.pref.nara.jp/secure/217936/13siryou3.pdf
奈良市駐車場案内
http://www.parking.city.nara.nara.jp/parking/mainmap.html
タイムズの駐車場検索
https://times-info.net/P29-nara/line/L19200/S5212/
三井のリパーク
https://www.repark.jp/parking_user/time/result/list/map.html?lat=34.685047&lon=135.843012&plc=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%80%81%E5%A5%88%E8%89%AF%E7%9C%8C%E5%A5%88%E8%89%AF%E5%B8%82+%E5%A5%88%E8%89%AF%E5%85%AC%E5%9C%92&st=1
地図(画像)「OpenStreetMap」 © OpenStreetMap contributors(Open Database License CC BY-SA)
この記事で使用した駐車場台数に関する統計は当サイト独自の調査によるものです。先述した奈良市駐車場案内、タイムズ、三井のリパークに掲載してある駐車場に興福寺駐車場を加えています。
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