ハイキングができる奈良公園「若草山」の登山道を現地の写真とマップでお伝えします。若草山登山道は有料かつ冬季は閉鎖されますが春日山遊歩道を経由して年中無料で登山することができます。また自動車専用道路である「奈良奥山ドライブウェイ」にて自動車で登ることもできます。
この記事の内容は筆者来訪時点の情報です。
最新の情報は各公式サイトや現地での案内に従ってください。
また、この記事の情報を利用して発生した全ての事柄について筆者は責任を負いません。
このサイトは個人が趣味で運営しています。
自らの体験談や知識の披露を中心に来訪される方にアドバイスができればと開設したものです。
筆者個人による参考程度の意見としてご利用ください。
若草山山頂の様子を紹介します。
期間:年中開放
時間:終日開放(ドライブウェイ営業終了後の訪問はお勧めしません。)
料金:無料
若草山の山頂からは遠くに生駒山、二上山、大和三山を望み、眼下には奈良市街、平城宮跡や奈良盆地一帯を見渡すことができます。
山頂には「展望台」のような建築物は存在しませんが、若草山には木が少ない為見晴らしがよく、奈良盆地の各地を一望することができます。
場合によっては「奈良の鹿」にも遭遇することもあります。
若草山へは
・徒歩の2つのルート
・自動車専用ルート
・臨時バス
があります
▶「若草山登山道」
・徒歩
・閉山期間あり
・有料
▶「春日山遊歩道」
・徒歩
・年中開放
・無料
※「春日山遊歩道」は、春日大社北側から登る入口と、高畑側から登る入口がありますが、若草山へは春日大社北側から登る入口からのルートとなります。
それぞれの詳しい情報は各項目にてお伝えします。
※いずれのルートも災害発生等に伴い通行止めになる事があります。特に台風通過後にはご注意ください。
▶「奈良奥山ドライブウェイ」
・自動車専用
・年中運営(運営時刻あり)
・有料
詳しい情報は後述します。
▶「若草山登頂バス」
・期間限定
・有料
詳しい情報は後述します。
若草山の山麓から山頂への徒歩経路2ルートがわかるマップを作ってみました。
OpenStreetMap © OpenStreetMap contributors (Open
Database License CC BY-SA)
※「交番所」は春日山原始林の管理用の小屋であり警察の施設ではなくスタッフの常駐もありません。
※「春日山遊歩道」は、春日大社北側から登る入口と、高畑側から登る入口がありますが、若草山へは春日大社北側から登る入口からのルートとなります。
筆者の経験や公式から発表されている情報を基に、ハイキングの前に確認しておくべき項目をまとめました。
◎階段や急な斜面が続く「山道」です。
◎登山を支援する公共交通機関はありません。
◎登山道、遊歩道に夜間の照明設備はありません。
◎飲食物が購入できる場所はありません。
◎雨天時に対応できる施設はありません。
◎有害な生物も生息しています「山に入る格好で」。
◎根が這い、小石が転がる未舗装の登山道です。
◎一般の地図には立入禁止の管理用道路も表記されています。
◎動物、植物は採らないで。
◎火気厳禁
◎春日山原始林は特別天然記念物、ユネスコ世界文化遺産です。
奈良県立都市公園条例による禁止事項>>公式サイト
※若草山、春日山原始林は都市公園奈良公園です。
期間:毎年3月第3土曜~12月第2日曜
上記以外は閉鎖されています。
時間:開山期間の9:00~17:00
料金:有料
大人 150円(中学生以上)
子供 80円(3歳以上)
>>公式サイトへ
◎登山道経由で山頂付近を見た後、再度入場する際は半券の提示で再入場可能。
地図凡例
¥マーク…料金所
ピンク線…登山道
黄緑色着色…山麓の芝生斜面
①…一重目
②…二重目
山マーク…山頂付近(三重目)
▲禁止行為▲
・走る
・斜面を滑る、転がる
・遊具の使用
・石や物を転がす、投げる
・自転車の持ち込み
そのほか、奈良県立都市公園条例による禁止事項>>公式サイト
▶ゲート内 山麓
登山口のゲートから入ると芝生の斜面が現れます。見た目以上に急な斜面で登と景色を望むことができます。斜面の途中には柵がありその中は「保護エリア」として立入が禁止されています。保護エリアより上へは南北2ルートの登山道を経由することとなります。
尚、この斜面を走ると非常に危険で「あわや」の光景を目にすることがありますのでくれぐれもご注意ください。
▶山麓の芝生斜面~一重目へは2つの登山道
「南登山道」
と
「北登山道」
2つのルートがあります。
▶「南登山道」
斜面を一気に登る階段で標高を上げていきます。後述の北登山道と比べ開放的な斜面を登ります。地面は石階段か砂利道が中心です。
▶「北登山道」
序盤は芝生エリアの端を階段で進みますが途中からは森の中へ。木々に囲まれながら、ヘアピンカーブを含む階段を登っていきます。
▶若草山一重目
麓で南北2つのルートに分かれていた「若草山登山道」は、一重目で合流します。
一重目にはベンチが数機設置されており眼下には奈良の街並みを望むことができます。若草山の他の展望台と比べ標高が低いためくっきりと街並みを見渡すことができます。
▶一重目から二十目へ
傾斜の急な芝生の斜面を登っていきます。
▶若草山二重目
一重目の様子を見ると共に奈良の街を望めるスポットです。3つの展望スポットのうち一番小規模でベンチが一脚おいてあります。
▶山頂(三重目)へ
二重目から山頂へは尾根道を進みます。二重目の料金所を過ぎると斜面を階段で上がり、山頂に到着します。
「若草山登山道」のチェックすべきポイントです。
▶一重目、二重目、三重目(山頂)の全てを巡る
▶一重目へは南北2つのルート
▶有料で開山期間のみに限られる
春日山遊歩道(無料の登山道)を経由しての徒歩経路とその感想を紹介します。
期間:年中開放
時間:終日開放(日没後の利用はお勧めしません。)
料金:無料
※「春日山遊歩道」は、春日大社北側から登る入口と、高畑側から登る入口がありますが、若草山へは春日大社北側から登る入口からのルートとなります。
地図凡例
ピンク線…春日山遊歩道
オレンジ線…山頂駐車場~山頂展望所まで
山マーク…山頂付近
春日山遊歩道は一般には歩行者のみに開放されていますが、公園管理用の車両も通る砂利道の道路です。若草山登山道のように連続する階段はありませんが距離が長いことが特徴です。見た目はゆるやかな坂道が続くように見えますが、目で見ているよりも体に疲れがたまってきます。
春日山遊歩道では山頂駐車場を経由して山頂展望台(三重目)に行くことができます。有料の若草山登山道で行くことができる一重目、二重目には行けません。春日大社側遊歩道入口~山頂まで片道約4kmの行程です。
▶歩きやすい遊歩道
▶山頂までの景色は森の中
▶無料で年中開放
「春日山遊歩道」は2つのルートがあります。
・春日大社北側から登山するルート
→このページで紹介のルート
・高畑地区(新薬師寺周辺)から登山するルート
→春日山原始林を抜けるルートで、若草山へはかなり距離があります。原始林を歩きながら若草山へと至る長距離歩行用のルートとなり、若草山単体への訪問へはコチラのルートは使えません。(このページでは未紹介)
地理院地図ほか一般の地図等に記載されている春日山(三笠山)の東側を南北の通る通路など、地図に表記があっても現地では通行禁止となっている場合があります。
ハイキングとは言えませんが…自動車で山頂に直接アクセスすることもできます。
※高円山ドライブウェイ(紫色線)から若草山へは行けません。
【地図凡例】
着色は当サイトオリジナルです。
黄緑線…新若草山自動車道
オレンジ線…奈良奥山道路
※奥山道路はオレンジ色矢印方向に一方通行
紫線…高円山ドライブウェイ
山マーク…若草山山頂
Pマーク…若草山頂駐車場
¥マーク…料金所
期間:年中営業
時間:
「新若草山コース」8:00~23:00(12/1~3/15は22:00まで)
「奈良奥山コース」9:00~17:00
料金:有料
>>公式サイトへ
※ドライブウェイのチケットで若草山登山道に入場できません。
台数:乗用車45台駐車可能
料金:無料(ただし駐車場に行く唯一の道路が有料)
奈良奥山ドライブウェイは一方通行区間を含む3つのコースから構成されています。そのうち、若草山山頂を経由するルートの利用方法を何度も利用している筆者の目線でお伝えいます。 料金所やコースを把握しておくと、料金所で手間取らずに済みます。
▶1.東大寺北側の料金所を利用
→国道からは上記マップのグレー色のルートを利用します。
→高円山側(春日病院付近)料金所からは若草山には行けません。
▶2.料金所にて利用するコースを伝えます。
【新若草山コース】
東大寺北側の料金所から若草山山頂に行き、再び東大寺北側の料金所に戻る往復コースです。
(上に掲載のgooglemapでは黄緑色部分の往復)
【奈良奥山コース】
東大寺北側の料金所から若草山頂、春日奥山道路、高円山を経由し、高円山料金所へ降りる全線走破コースです。
(上に掲載のgooglemapでは黄緑→オレンジ→紫の通り抜け)
※春日奥山道路は歩行者、自動車共用部分です。
駐車場から山頂へは、歩いて5分から10分ほどの距離にあります。山頂部分を除きほとんどが舗装された園路で「登山」と表現するような勾配もなく歩きやすいルートとなっています。
しかし、自然環境に囲まれた中を進む道となりますので、虫害などに備えた靴や服装で来訪することをお勧めします。
▶山頂近くの駐車場から山頂へは気軽にアクセス
▶徒歩以外の唯一のルート
▶有料
通常は路線バス(定期観光バスを除く)でのアクセスが無い「若草山」の山頂への臨時バスが企画されています。
期間:2024年8月3日(土)~2024年12月29日(日)の土日祝(12月8日は運休)
概要:JR奈良駅~近鉄奈良駅~県庁前~若草山山頂
頻度:概ね1時間1本目安(一部除く)
※利用は、若草山山頂バス停にて乗車または降車する場合に限ります。
(市街地のみの利用はできません。)
※運行時刻にご注意ください。
※運行ダイヤは公式媒体にてご確認ください。
※「奈良若草山トワイライト・夜景観賞バス」ではありません。
※「ぐるっとバス若草山麓ルート」は、山頂には行きません。
>>奈良市観光協会(若草山登頂バスについて)
>>奈良市観光協会(トワイライト・夜景バスについて)
>>奈良交通