平城宮跡とは

 奈良時代の首都「平城京」の中枢部、天皇の住まいや役所があった場所です。現在は保存された広大な敷地に朱雀門などの復原建物や展示施設、自然環境がある歴史公園として整備が進んでいます。


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「平城宮跡」とは

首都「平城京」の中枢部

 今から約1300年前、日本の首都はここ奈良にありました。その都市の名前を「平城京」といいます。平城京には寺院や市場のほかに住民が住む住宅も整備されていました。

 その「平城京」の北端に天皇の住まいや役所が置かれていました。この区域を「平城宮」と言います。

 日本の首都が長岡京に移る(そののち平安京に移る)と、平城宮は田畑などに姿を変えました。江戸後期~大正時代ではその価値が見直され保存が促進が行われ、平城宮の跡地は「平城宮跡」と呼ばれるようになりました。

【ポイント】
▶平城=街
▶平城=天皇の住まい、役所
▶平城宮跡=平城宮の跡地

今も、地下に眠る奈良時代

こんにち、平城宮跡の「地上」で見えるのは「研究結果を基にした復元された建物」や「展示施設」です。

何にも無いように見える平城宮跡の地下には、奈良時代の柱の跡や、遺物がたくさん眠っています。

 

◎筆者からのコメント
 発掘調査によって露出した奈良時代の遺構(発掘調査でみるデコボコ)は調査終了後は基本的には埋め戻されます。
 平城宮跡では「遺構展示館」にて、埋め戻されず建屋の中にある遺構の実物を見学することができます。

すすむ公園整備

大部分が保存され、周辺部分も含めて公園として整備されています。

2011年以降「平城宮跡歴史公園」としてリニューアル整備がすすめられ、

2019年には第一期開園として「朱雀門ひろば」などが開園しました。

 

◎筆者からのコメント
 国営/県営の「平城宮跡歴史公園」は公園のリニューアル&隣接地での公園施設の建設です。「歴史公園」として開園していない部分も、従来より文化庁や奈良文化財研究所による整備が行われてきましたので散策は可能です。

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