初めてでもわかる-奈良市街「路線バス」乗りこなし術

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バス会社は2社?

 このサイトのテーマでもある奈良市街(奈良公園、平城宮跡、西ノ京とその周辺)で営業している路線バス事業者は「奈良交通」一社のみです。ただし、奈良中心市街地公共交通活性化協議会が実施主体となり「奈良交通」へ運行委託をしている観光向け100円路線バス「ぐるっとバス」があります。

 

 両者同士では、

・運賃体系が異なる

・配布、掲示している路線図が異なる

・ウェブサイトが異なる

・車体デザインが異なる

・バス停デザインが異なる

など、基本的に「奈良交通」直営の路線と「ぐるっとバス」は区別されて案内されています。ただし、奈良交通が発行する一日乗車券がぐるっとバスで使用できたり、協議会発行の一日乗車券が奈良交通の一部エリアで使用できたりと、その面では共通化されています。

 

【まとめ】

 

奈良市街地には

「奈良交通」

「ぐるっとバス」

があり、ぐるっとバスは奈良交通に運行委託されているが、運賃や案内上は区別されている。

双方発行の一日乗車券は双方で使用できる

奈良交通の路線バス(通常塗装)
奈良交通の路線バス(通常塗装)
奈良交通の路線バス(市内循環ラッピング車)
奈良交通の路線バス(市内循環ラッピング車)
ぐるっとバス(青、赤、橙)と、奈良交通塗装での代走
ぐるっとバス(青、赤、橙)と、奈良交通塗装での代走

バスターミナルは「駅」

 奈良市街地のバスターミナルは、JR奈良駅(東口)」「JR奈良駅西口」と「近鉄奈良駅」がターミナルとなっています。(ぐるっとバス大宮通りルート、ぐるっとバス若草山麓ルート、秋篠寺方面など一部系統を除く)

 

 また、「JR奈良駅(東or西)」と「近鉄奈良駅」を発着する路線は一部便を除き、基本的には両方の駅を経由または発着します。(ただし、両駅の間にある「大宮町一丁目」及び「油阪船橋商店街」から乗車する場合と、一部便を除く)

 

 尚、他の都市にまれに存在する中心市街地にある「バスターミナル」(例として、都市の代表する駅に隣接しておらず中心市街地の商業施設の1階などにある。)は奈良市街にはありません。

 

 ※「奈良公園バスタ―ミナル」は奈良公園の団体バス乗降場であり路線バスの発着はありません。ぐるっとバスの「県庁前・奈良公園バスターミナル」バス停は、奈良交通「県庁前」バス停と同じ場所にあり奈良県庁前の道路歩道にあります。

>>物販、飲食、展示は一般利用も歓迎。奈良公園バスターミナルの詳細

 

【まとめ】

 

奈良市街地のバスターミナルは

JR奈良駅(東口・西口)

近鉄奈良駅

一部系統を除き、基本的には両方の駅を経由する路線が多い。

(両駅の間にあるバス停から乗車する場合及び一部系統を除く。)

 

(ただし↓)

このエリアの観光に関連する路線のうち、

・「ぐるっとバス大宮通りルート」はJR奈良駅を経由せず。

 >>JR奈良駅から大宮通りルートを利用する方法

・「ぐるっとバス若草山麓ルート」は鉄道駅を経由せず。

・「秋篠寺」方面は大和西大寺駅(北口)を起終点とする。

※「奈良公園バスターミナル」は団体バス乗降場(物販飲食施設、展示施設は一般利用歓迎)

JR奈良駅の場所
JR奈良駅の場所
近鉄奈良駅の場所
近鉄奈良駅の場所

性格が異なる「ぐるっとバス」の3路線

 奈良中心市街地公共交通活性化協議会が主体となり、奈良交通に運行委託されている観光客向け100円路線バス「ぐるっとバス」は、性格が異なる3つの路線が運行されています。

ぐるっとバスの路線図(筆者作成)
ぐるっとバスの路線図(筆者作成)

▶「大宮通りルート」

カラー:青

運行日:毎日※

性格:奈良公園と平城宮跡と大和西大寺駅を結ぶ、奈良市街の東西を結ぶバス

 

▶「奈良公園ルート」

カラー:赤

運行日:土日を中心とした限定日

性格:JR、近鉄奈良駅と、奈良公園、ならまちを片道ループ運転で結ぶシャトルバス的系統

 

▶「若草山麓ルート」

カラー:橙

運行日:土日を中心とした限定日

性格:大仏殿前駐車場と若草山麓、春日大社本殿を結ぶ奈良公園平坦部東側の循環バス

>>ぐるっとバスについて詳しくはコチラの記事へ

 

※=年末年始、奈良マラソン開催日など特定日は運休。

奈良交通は放射路線が中心

奈良市街の奈良交通路線図(筆者作成)
奈良市街の奈良交通路線図(筆者作成)

奈良交通乗りこなし術

奈良交通の運行系統の特徴を分析すると、以下の3つの特徴があげられます。

▶JR、近鉄奈良駅から郊外へ放射状の系統が多い

 →加えて、中心市街地と駅を経由する「市内循環」

 

▶観光地を経由した後、郊外の住宅街方面への行先が多い

 →観光地最寄りのバス停と、そのバスの行先をチェック!

 

▶「奈良公園バス停(存在せず)」など観光地名を冠するバス停名が無い場合がある

 →観光地エリアの中に細かくバス停がある

◎乗りこなし術!

 上記のような奈良交通の路線、系統の特性を踏まえた上で、

1.目的地最寄りのバス停名称を調べる

2.乗車の際は、降りるバス停を経由する系統の行先を調べる

の2点が、奈良交通を使いこなす上では非常に重要となってきます。

さらに、

3.本数は満足でない区間が多く、本数やダイヤを事前に調べる

事も重要になってきます。

 「奈良交通」の路線バスについて、より詳しく「運行系統を中心とした乗りこなし術」を知りたい方は、奈良交通を紹介したページをご覧ください。

>>もっと詳しく

経路検索サイトの活用

 上記の通り、奈良市街地の路線バスの「法則」についてお伝えしましたが、初めて奈良に訪れる方にとっては、聞きなれない郊外の地名を行先とするバスにはどうしても「難しさ」が付きまとうかもしれません。

 しかし、奈良交通公式媒体である奈良バスなびweb」(ぐるっとバスも対応)や大手ルート検索サイト(アプリ)では出発地と目的地最寄りのバス停名さえわかれば自動で経路を検索してくれます。

 尚、経路検索サービスでの検索のコツとしては、乗車場所と降車場所を「奈良交通」または「ぐるっとバス」のどちらかで、そろえて検索するということです。

 この記事で記載した「法則」をご一読いただいた上で、このサービスを利用すればより理解度は深まると思います。

運賃のお話

支払のタイミング

 この地域を走る路線バスの運賃を支払うタイミングについて、簡単に解説すると以下のようになります。

 

▶前扉or後扉のどちらから乗車or降車は系統による

▶後扉から乗車した場合でICカード決済以外(現金、フリー券など)で利用したい場合は整理券を取る

▶運賃支払いのタイミングは乗車時or降車時に「前扉」を通る時

 

 

支払い手段

奈良交通の一般路線バス、ぐるっとバスにはSuica、ICOCAの使用ができます。

 

【現金】

※運賃箱はお釣りは出ません。付属の両替機(投入口は別)をご利用ください。

→この地域のバスの運賃は10円単位となります。小銭を用意しておくと便利です。

 

【交通系ICカード】

▶全国相互利用対応交通系ICカード(ICOCA、PiTaPa、Suica、PASMO、Kitaca、manaca、TOICA、はやかけん、nimoca、SUGOKA)

▶奈良交通発行「CI-CA」

※乗車時と降車時に端末にタッチ

周遊するなら、フリー乗車券も

奈良交通発行3種

 奈良をバスで周遊する際のド定番!奈良交通発行のフリー乗車券は利用範囲や利用期間が異なる3種類で、ジョルダンモバイルチケットでも発売されています。

 

▶「奈良公園・西の京 世界遺産 1-Day pass」

▶「奈良公園・西の京・法隆寺 世界遺産 1-Day pass Wide」

▶「奈良・大和路 2Day Pass」

※種類によって使用できる範囲と期間が異なります。

※いずれも券面裏の路線図にぐるっとバスの表記はありませんが使用可能です。

 

▶発行期間:通年

▶発行場所:奈良交通の案内所

▶使い方:運賃を支払うタイミングで乗務員に提示。

 ※フリー乗車券を運賃箱に絶対に入れないでください。

 

木簡型一日乗車券

 奈良時代に文書を文字で伝えるアイテムの一つ「木簡」をイメージした形に加工された木製のフリー乗車券です。首から下げる紐もついて便利でお土産にもなります。

 

▶「木簡型一日乗車券」

(効力は奈良交通の「奈良公園・西ノ京 1-Day pass」と同じ)

・奈良中心市街地公共交通活性化協議会発行

 

▶発売期間:場所による

▶発行場所:近鉄奈良駅前及びJR奈良駅の奈良交通の案内所(期間限定)、パークアンドライド臨時駐車場(期間限定)、奈良県コンベンションセンター奈良蔦屋書店(通年、購入で奈良県コンベンションセンター駐車場の割引サービスあり)

▶使い方:運賃を支払うタイミングで乗務員に提示。

 

※「木簡型一日乗車券」は、発行機関の取り組み内容の見直しにより本記事内容より変更が生じる可能性があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。