ぐるっとバス運行再開!!
4月より新型コロナウイルスの影響で長期運休していた「ぐるっとバス」が10月24日に運行を再開しました。写真は当日のレポートです。
ぐるっとバスとは
「ぐるっとバス」とは奈良市の世界遺産エリアの観光スポットを結ぶ観光客向けの路線バスです。通常の路線バスと同じようにバス停でバスを待って、降りるバス停の手前で降車ボタンを押して降りるタイプの路線バスで「定期観光バス」ではありません。また、運賃が100円ということで奈良市市内の民間会社の路線バスよりお得に利用することができます。
奈良中心市街地公共交通活性化協議会の取組による運行ですが、2020年度の運行については「奈良交通株式会社」が受諾し、奈良交通保有のバスに「ぐるっとバス」のラッピングが施されて運行されています。また、奈良交通が発行しているフリー乗車券も使用することができます。
3つのルートで運行
「ぐるっとバス」は3つのルートで運行しています。
【奈良公園ルート】
→JR、近鉄奈良駅と奈良公園、ならまちを結ぶ片方向ループルート
ほとんどの走行ルートを奈良交通の「市内循環」と並行することとなりますが、市内循環ではカバーしきれていない、より大仏殿に近いところのバス停やならまちエリアの中心部の停留所が設けられていることが特徴です。小型の車体での運行の為、繁忙期や突発的な団体需要に対しては対応しきれていない場面があり場合によっては積み残しが発生することもあります。
【若草山麓ルート】
→大仏殿前駐車場と若草山麓、春日大社本殿を結ぶルート
数年前に「奈良公園ルート」を分割する形で若草山麓、春日大社本殿方面に限定して新たなルートが誕生しました。全線がいわゆる奈良公園の中を走行しており、「地域内のバス」より、より狭い「公園内のバス」と表現した方が適切かもしれません。
【大宮通りルート】
→奈良公園と平城宮跡を結ぶルート
奈良公園の春日大社本殿、平城宮跡の朱雀門ひろばを奈良の車のメイン通り「大宮通り」を主に使用して結ぶバスです。二つの世界遺産エリアは歩くと相当の距離があり、エリア間を結ぶ役割があります。近鉄奈良駅は経由しますがJR奈良駅は経由しませんので注意が必要です。
注意も必要
ぐるっとバスは観光需要に大きく左右されるバスの為、奈良公園ルートと若草山麓ルートが平日は運休しています。ただし特定期間の平日は運行しています。また、奈良公園ルートの全線、若草山麓ルートの一部、国立博物館周辺のバス停配置事情、道路混雑予想日のスキップ運転、部分運休、奈良県コンベンションセンターに片方向だけ停まるなど、路線図制作泣かせのちょっと「ややこしい」のが「ぐるっとバス」です。公式サイトにそれぞれの日付けの対応や、路線図がありますのでご参照ください。
半年ぶりに集合
それでは、半年ぶりに運行を再開したぐるっとバスの様子をご覧ください。